【ﾚｰｼｯｸｶﾞｲﾄﾞ】ﾚｰｼｯｸの紹介制度を有効活用
【ﾚｰｼｯｸｶﾞｲﾄﾞ】ﾚｰｼｯｸの紹介制度を有効活用ﾌﾞﾛｸﾞ:18年03月02日
引っ込み思案な子供だったﾐｰが､
小学5年生のときに､学芸会の劇の主役を演じることになった｡
それはﾐｰにとって､大きな事件だった｡
｢絶対見に行くからね!｣
いつも明るいﾏﾏが言った｡
ﾐｰが世界で一番喜ばせたい相手がこのﾏﾏであった｡
当時､我が家は裕福とは言いかねる状況でしたが､
それでもﾊﾟﾊﾟとﾏﾏは一生懸命働いて､
ﾐｰたち兄弟三人をどうにかこうにか育ててくれていた｡
当日､ﾐｰは熱演した｡
ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙの帽子を被り､
思春期の入り口に差し掛かった子供には少々照れくさい
｢泣く｣という演技もこなした｡
家に帰るなり､
ﾏﾏが｢すっごく良かった!あんたが一番上手だったよ!｣と､
それはもう手放しで絶賛してくれた｡
しかしその夜､
年子のお兄さんの言葉によって､ﾐｰは事実を知る｡
｢一番上手!｣どころか､
ﾏﾏはﾐｰの｢熱演｣を見てもいなかったのだ｡
お兄さんは学芸会の運営委員で､
体育館の戸口を開閉する係をしており､
ﾐｰの出番の時は､お兄さんもﾏﾏを待ち構えていたのだが…
｢幕が開いても母さん来なかった｡
お前の出番が終わって､幕が閉じてる最中にあわてて入ってきたんだよ｣
ﾏﾏの居ないところでお兄さんは言った｡
ﾐｰはがっかりした｡
先生にでも級友にでもなく､ﾏﾏに捧げた演技だったのに…
見てもらえなかったことは悲しかったが､
ﾏﾏへの失望や怒りは沸いてこなかった｡
ただ､
いつも物を入れすぎて
不格好になっている仕事用の鞄をﾌﾞﾗ下げ､
息をきらしながら､
慌てて体育館に向かっているﾏﾏの姿が浮かんだ｡
仕事をこなしながらも
きっと一日中ﾐｰのことを考え､
精いっぱい調整して､それでも間に合わなかったのだ｡
ﾏﾏこそ､本当は泣きたかったに違いない｡
｢熱演｣をしたのはﾏﾏの方だったのだ｡
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